党本部
2024年02月26日

国民民主党 幹事長定例会見(2024年2月16日)

【冒頭発言概要】

昨日、自民党の裏金の聞き取り調査の中身が公表され、今日一斉に朝刊で報道されています。公表内容はもう皆さん、新聞報道やマスコミ報道でご承知の通りだと思います。
私もその自民党の報告書を拝読しましたが、大切なことが何一つ明らかになっていないなという印象を持ちました。最も大切なのは、いつから、誰が、どのように始めたのかです。そして報告書によりますと、政治活動以外に使った例はなかったと言っていますが、その根拠はどこにあるのか。領収書もなければ何もないので、その報告書で政治活動以外に使われなかったといっても、その具体的な根拠はないですよね。そして、今は亡き安倍元総理が2022年に、もうこういうグレーなことはやめようとおっしゃったと承知しています。しかしその後復活したときは、なぜそれが復活したのか。誰が復活しようと言ったのか。なぜ元会長の安倍元総理がおっしゃったときにやめなかったのか。そういった一つ一つの、根本的な国民が疑問に感ずることが、あの報告書は何一つ明らかになっていませんので、これはもうお手盛り調査と言われても仕方ない内容です。自分たちでやっていることの限界かなと思いました。
その一方で、今日から確定申告が始まり、国民、有権者、納税者は一斉に手続きに入っていきます。ましてやインボイスが導入され、フリーランスの皆さんもそうですけれども、売り上げ1000万円以下は非課税だった方々が、小規模零細企業も一律全て課税対象になるということです。売上1000万円ですから、小売等にしたら、実際の粗利は100万、200万、数百万の利益を得ている方々です。この国の毛細血管の先で頑張っている小企業、零細企業、もしくはフリーランスの方々からも全て税金を取ると。その総額が、2480億円という報道もありました。
現場で頑張っている小企業や零細企業や個人・フリーランスの方々からもしっかり税金を取っているのに、政治と金の問題で、数千万円単位(の裏金)でお咎めなし、説明なし。たまたま確定申告のタイミングと同じになりました。国民は見ています。政治の現場や行政が何もしないなら、選挙で国民が結果を出せばいいことだと思います。ただその前に、説明することはしっかりと自ら説明しなければならないし、未だに派閥のトップは何ら責任を取っていませんから、大きな問題だと思います。予算委員会が始まっていますが、GDPで日本がドイツに抜かれ4位になるという状況の中で、本当に議論することがたくさんあるにもかかわらず、審議時間を政治と金の問題に費やしている国会状況も悲しくなります。早く自ら決着をつけて、言うまでもなく政倫審をさっさと開いて、そこでしっかりとご自身が説明してほしいということを改めてお願いします。